2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧
1. 前回、テンスの機能に関する伝統的な理解と、それに対するKlein の批判を見た。伝統的理解の中核をなす、文のテンスが(それが描出する)事態の時間 time of situation を直接指示する、という観念をKlein は批判する。 では、彼はテンスが指示する時間を…
1. 前々回、Klein のTopic time, Time of situation, Time of utterance という三つ組みは、あたかもReichenbach の三つ組みの改良版に見えるが、彼自身はそれを意図したのではない、と記した。 なぜなら、彼の理論は、Reichenbach も共有する、過去の伝統的…
(前回より続く) ⑥Klein の手法 この書、Time in Languiage の全編を通して、<意味meaning / 含意implicature>の区別が、議論の足場として効果的に使用されている。(ただし、Kleinは、この意味での<meaning>の代わりに<lexical content>を使用している。) 言葉および 言葉が集成され</lexical></meaning>…